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世界の鉛(生産量の推移)

<2011/07/07更新>
 世界の鉛について、USGS(米地質調査所)発表の資料をもとに表とグラフにまとめました。
 鉛(元素記号:Pb)は、少なくとも5,000年以上使用されている非常に延性、高密度、耐腐食性、順応性のある青灰色の金属です。鉛の初期の用途は、建築材料、ガラスセラミック用顔料、水道管でした。ヨーロッパの城や大聖堂、装飾具、屋根、配管、窓には相当量の鉛が含まれています。1900年代初頭、アメリカでの鉛の主な用途は、弾薬、真ちゅう、棺桶、セラミック釉薬、鉛ガラスや水晶、塗料や保護コーティング、ピューター(白目、錫合金)、水道管でした。その後、第一次世界大戦における技術開発で鉛の用途は拡大しました。なかでも、SLI鉛酸蓄電池、ガスタンクへの使用が鉛の需要を増加させました。他には、医療分析における放射線シールドやガソリンの添加剤にも使用されるようになりました。
 しかし、1980年代に入ると、鉛の毒性および環境保護の観点から、ガソリン、塗料、半田、水道管への使用が控えられるようになりました。一方で、鉛酸蓄電池の需要は増加し続けています。

■ 世界の鉛(国別生産量の推移)

(単位・・・千トン) 1995年 2000年 2005年 2010年 埋蔵量
中国       430 570 1,000 1,750 13,000
オーストラリア  455 699 776 620 27,000
アメリカ     394 468 426 400 7,000
ペルー      233 271 319 280 6,000
メキシコ     164 156 130 185 5,600
インド      58 95 2,600
ボリビア     90 1,600
ロシア      90 9,200
カナダ      210 143 73 65 650
スウェーデン   100 108 61 65 1,100
南アフリカ    88 75 42 50 300
アイルランド   64 45 600
ポーランド    48 35 1,500
カザフスタン   40 44 300
モロッコ     73 80 31
その他      560 490 198 330 4,000
合計(四捨五入) 2,710 3,100 3,270 4,100 80,000
※空欄部分は極少または「その他」に含みます。
(出典) USGS「Mineral Commodity Summaries(鉱物商品概要)」

 
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