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世界のカドミウム(生産量の推移)

<2011/07/07更新>
 世界のカドミウムについて、USGS(米地質調査所)発表の資料をもとに表とグラフにまとめました。カドミウム(元素記号:Cd)は柔らかく、延性があり、青みを帯びた白色の金属です。1871年にドイツで発見され、ドイツでは100年間、重点的に生産されました。現在はカドミウムの生産拠点の大部分はアジアに移行しています。
 カドミウムは一般的に亜鉛濃縮の過程で副産物として得られます。亜鉛鉱石中の亜鉛とカドミウムの比率は、200:1~400:1の範囲になります。また、使用済みニッケルカドミウム電池からも回収されます。
 カドミウムは主に充電式ニッケルカドミウム電池に使用されます。他の用途として、顔料や塗料、メッキ、プラスチックの安定剤があります。さらに太陽電池生産において、カドミウムは将来的に重要な市場を形成する可能性があります。テルル化カドミウム薄膜太陽電池は、伝統的なシリコンベースの太陽電池に代わる太陽光発電技術です。

■ 世界のカドミウム(国別生産量の推移)

(単位・・・トン) 1995年 2000年 2005年 2010年 埋蔵量
中国       2,200 3,000 5,600 92,000
韓国       2,900 3,200
日本       2,652 2,472 2,297 1,900
カザフスタン   1,060 2,000 1,700 51,000
カナダ      2,360 1,390 1,703 1,500 18,000
メキシコ     689 1,350 1,600 1,300 48,000
ロシア      925 1,000 750 21,000
ポーランド    670 22,000
インド      417 660130,000
アメリカ     1,270 1,890 1,070 650 39,000
オランダ     575 600
ドイツ      1,150 1,000 640 440
ペルー      481 400 45,000
オーストラリア  842 552 374 360 61,000
ベルギー     1,710 1,400
その他      7,830 5,460 1,400 2,300130,000
合計(四捨五入) 18,500 19,700 19,400 22,000660,000
※空欄部分は極少または「その他」に含みます。
(出典) USGS「Mineral Commodity Summaries(鉱物商品概要)」

 

●カドミウムの毒性
 カドミウムは発ガン物質として知られています。日本ではイタイイタイ病の原因物質としても知られています。EUはカドミウムの人体蓄積を防ぐために、カドミウムを含む製品の製造や輸入を厳しく制限しています。

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