世界のストロンチウム(生産量の推移)
<2011/07/07更新>
世界のストロンチウムについて、USGS(米地質調査所)発表の資料をもとに表とグラフにまとめました。
ストロンチウム(元素記号:Sr)は一般的に、自然界の全ての火成岩のうち平均0.034%しか含まれていません。しかしながら、天青石(ストロンチウム硫酸塩)とストロンチアナイト(炭酸ストロンチウム)には実用化できる十分な量が含まれています。ストロンチウムは炭酸塩の形で最も頻繁に使用されていますので、ストロンチアナイトの方が便利です。しかし、天青石の方が十分な大きさの堆積鉱床があるので、採掘施設の開発という点では魅力的です。
ストロンチウムの用途として、花火や信号(30%)、フェライトセラミック磁石(30%)、マスター合金(10%)、顔料および充填剤(10%)、亜鉛の電解製造(10%)、その他(10%)に使用されています。
■ 世界のストロンチウム(国別生産量の推移)
(単位・・・トン) | 1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 埋蔵量 |
中国 | 35,000 | 200,000 | 140,000 | 200,000 | |
スペイン | 12,000 | 130,000 | 160,000 | 180,000 | |
メキシコ | 71,500 | 157,000 | 115,214 | 30,000 | |
アルゼンチン | 5,400 | 3,000 | 6,700 | 5,500 | |
モロッコ | 2,700 | 2,700 | |||
イラン | 20,000 | 2,000 | 7,500 | 2,000 | |
パキスタン | 1,500 | 600 | 2,000 | 1,700 | |
トルコ | 25,000 | 25,000 | 60,000 | ||
合計(四捨五入) | 170,000 | 520,000 | 494,000 | 420,000 | 6,800,000 |
(出典) USGS「Mineral Commodity Summaries(鉱物商品概要)」
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